電機・情報ユニオンとは

 2011年9月18日、電機ユニオン関東と電機ユニオン関西の10年余にわたる活動とその成果を発展させ、新たに情報産業も対象に加えて個人加入の全国単一の産業別労働組合として電機・情報ユニオンが誕生しました。

  電機・情報ユニオンは、電機・情報関連産業で働くすべての労働者のための労働組合として活動しています。

 一見ハイテクで、華やかに見える電機・情報関連産業、ところが、日立、ルネサス、パナソニック、ソニー、NECという大企業を支えているのは、中小零細企業と、派遣、パート、アルバイトの労働者です。
 このような労働者の多くは、無権利で、未組織で働いています。
 そして今、労働組合に組織されているはずの正規労働者も、リストラ・成果主義で権利が脅かされています。

 この間様々な労働相談の中で、「退職願」を取り消して雇用を継続(大手半導体企業)、過重労働での病気を認めさせる(派遣先企業 )、転籍か退職かを迫られたが団体交渉ではね返す(電機大手のグループ会社)、管理職の片道切符の出向をユニオン加入して止めさせた(電機大手技術者)、不払い残業を是正させたなど、切実な要求を実現させてきました。

電機・情報ユニオン紹介記事

電機・情報ユニオンを紹介した『月刊人事マネジメント記事』掲載

 

 労務担当の業界誌の「月刊人事マネジメント」の9月号にシリーズ「The労使紛争交渉人」のテーマで、電機・情報ユニオンの記事が紹介されました。
 記事は、中央本部の森書記長が事務所で取材を受けた内容で、「ユニオン結成の目的と思い」、「『国連グローバルコンパクト』を活動指針」、「リストラ部屋の実態」などユニオンの内容が分かりやすく掲載されています。<こちら>を参照ください。

個人加盟の全国単一の産業別労働組合 電機・情報ユニオン


 電機・情報ユニオンは、電機・情報関連産業で働く未組織の正規労働者(管理職を含む)、非正規労働者(派遣、請負、パート)を問わず、権利が守られない状態におかれている人や労働条件の改善を願う人たちの労働組合です。
 加入する一人ひとりの要求を大切に、その実現のために力を合わせます。
 中小企業はもとより、大企業とも団体交渉を実現しています。
 悩みや困ったことを真剣に相談できます。働く自分を守る労働組合です。

 

 電機・情報ユニオンの生い立ち 


 1988年に結成された電機労働者懇談会(以下電機懇)は正規・派遣・パート・臨時の区別なく電機労働者の生活と権利を守るために、運動を進めてきました。
 しかし、1986年に施行された「派遣法」は1999年に原則自由化されその範囲は一挙に拡大され、非正規の労働者は不安定で、低賃金で働かざるを得ない状況が作り出されました。
 電機懇では、これを食い止めるには労働組合を作って闘うしかないと、個人加盟の労働組合設立を検討しました。こうして電機懇運動の中から電機ユニオン関東が2000423日に、電機ユニオン関西が2001年に誕生しました。

 そして、2011年9月18日、電機ユニオン関東と電機ユニオン関西の10年余にわたる活動の成果と教訓にもとづいて、個人加盟の全国単一の産業別労働組合として電機・情報ユニオンが誕生しました。 

 

電機・情報ユニオンの活動とめざすもの


 電機・情報ユニオンの活動は、
 ① 
組合員の要求実現のため、企業との団体交渉や宣伝活動
 ② 
組合員同士のコミュニケーション活性化のため、定期例会開催、レクレーション実

   施、コミュニケーションポータルの運営
 ③ 
「知」を「力」に、学習会開催
 ④ 
働く環境改善のための他団体と共同した諸活動
などです。
 電機・情報ユニオンは、
ひとり一人が主人公となるユニオンの運営を実現し、安心して働ける職場づくりをめざします。